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NF先生
Akeyは中3でお世話になりました。
NF先生は、社会課の先生。忍法「もみあげおろし」を駆使して生徒に外傷がつかないように体罰を与えるこわ〜い先生。

というような書き方をすると人非人のように聞こえるが、決してそうではない。先生の名誉のために書き加えておくが、当時問題児であったAkeyの担任となることを引き受けてくださった心の広〜い先生なのだ。

NF先生の外見を一番性格に伝えられるとしたら、それは東映アニメ映画「白蛇伝」に出てくる神通力のある和尚さん(名前は忘れた)だろう。なんせ、顔、太り方、どれをとっても瓜二つなのである。

たぶん体重は100kg超だったと思う。ひさや大黒堂でも直せなかった「痔」をよく自慢話のネタとして用いられていた。ひさや大黒堂から届く郵便物は、無記名の白い箱であるということを知ったのは、先生のお蔭様である。

先生は採点後のテストの答案を配るときには、一人ずつ名前を読み上げ、生徒に取りに来させるのだ。そのときに、「よーやった」とか「授業中何聞ーとるんじゃい」等の激励の言葉をかけられるのだ。

最初の頃、成績の良い問題児Akeyに対しては、幾ばくか気を使うような言葉を頂いていたが、時と共にそれは無くなって行った。しかし、社会課は数学とともにAkeyの苦手な授業の一つだった。(とはいえ、その2つだけなのだが・・・)

歴史には興味が無い。藤原鎌足が645年に大化の改新を行おうが、Akeyの知ったことではないのだ。それが自分の暮らしに影響の無い出来事だからまったく興味が湧かない。自分が藤原家の末裔であるとか、そのような特異な環境下に育っていれば、歴史への取り組み方も違っていたかもしれない。

地理はもっと嫌いだった。大阪市の中だけでも行ったことが無い場所があるのに、何が嬉しゅうてフィンランドの首都の名前を覚えなけりゃならんのか?ましてや、それを憶えているかいないかで、人間の優劣がつくような教育制度は噴飯ものである。(まあ、このような言い訳は最近おもついたのだが・・・)

いずれにせよ、今思うのは、もっと社会科の勉強はしておくんだったなぁということ。なんせ、後々、電機会社の海外営業部でアメリカ、ヨーロッパを飛び回ることになるとは、この頃は夢にも思っていなかったからである。

NF先生から頂いた貴重な言葉。

「おまえは、頭の回転は速いが、思いついたことを、まったく頭の中で検証せずに行動に移すから、間違った時にはとてつもなく大きな失敗をやらかすんや。せやから、今度からは思いついたことを行動に移す前に、一回それをやったときのことを頭の中で思い浮かべて、本当にそれが正しいか?とか本当にそれをやって悲しむ人や迷惑が及ぶ人が居ないかどうかを考えてから、行動せーよ。これ、俺と約束してくれ。ワンクッション置くんやぞ!」

今になって思うとこれは、凄い言葉である。とりあえずワンクッションおいて行動に移す癖をつけようとはしているが、いまだにノークッションで失敗することもたまにあるのが玉に瑕。
NF先生、
大好きでした!